五月十五日(金)の作文
もちたまれんぞくしっぱいの日 イル・ボンナム
今日もちたまを作った。もちたまとは、たまごをストッキングに入れて回して遠心力で白身と黄身がまざったじょうたいでゆでたまごにしたものだ。回すのは1回30分だ。一回目は失ぱいした。くやしくて二回目も作った。
作っていると中ぼくが、
「このストッキング、のびるけど大丈夫なん?」
と心ぱいそうに言った。母は、
「そのストッキングもう使えないからもちたません用にしよう。」
と言った。
一番大変なのは、たまごを回すところだ。回しているときの音は、さいしょはボチャ、さいごのほうは音が出ない。回し終わったら、かたがいたかった。できたもちたまは、白身と黄身がわかれたままで、白身がまるで軽石みたいだった。二回目もまたもや失ぱい。
かたがいたくなるほど回したのに失ぱいしたなんて……。くやしいからまた作りたい。
漢字のまちがいが多く、かなり訂正しました。できるだけ漢字を使って書いてね、と指示したからでしょう。無理やり漢字を使ったために間違えたようです。(例えば、「まるで~のよう」という表現を「丸で~のよう」と書くなど、予想の斜め上の間違いがあって面白かったです。)
そうかと思えば「大丈夫」なんて難しい漢字を使っていて、驚かされたり。
他はほぼ原文ママ。
「くやしくて二回目も作った。」
「ぼくが、~と心配そうに言った。」
など、表現上少しひっかかる部分もありますが、その引っ掛かりをうまく説明できそうにないので、とりあえず放置。学年があがるにつれて、もっと自然な言い回しが身につくでしょう。
休校中の遠隔授業(テレビプログラム)でやっていたものです。同じプログラムで、先日はメレンゲ作りをさせられました。こういう面倒くさいものは放送しないでほしい(笑)
生卵をストッキングに入れてぐるぐる回す(三十分以上!)と、遠心力で黄身が外側に出てきます。その状態でゆでると白身と黄身が入れ替わった逆たまごができるようです。もっともっと回すと、卵の殻の中で白身と黄身とが混ざり合って、ゆでプリンになるとのこと。
こういった面倒なものへの食いつきは抜群の我が子。さっそく作りはじめました。
根気よく三十分弱回しましたが、結果は白身が少し泡立った状態のただのゆで卵。
回す時間が足りなかったのかと、今度は三十分ともう少し回しましたが、二回目も白身が泡立った状態のゆで卵。
白身が泡立った状態でゆでたためか、途中でゆで卵が膨張して、もれなく破裂ゆで卵になる始末。
たぶん回し方が下手(スピード不足)なんだと思い、私もこっそり挑戦しました。が、失敗。勢いよく回しすぎて卵が割れてしまうという事態に。
失敗と疲れとのイライラから、この日一日は私がいつも以上に怒りっぽくなっていて、普段なら落ちない雷が何度か落ちました。
こんなに失敗を繰り返してもめげない我が子に、感心するやらますますイライラが募るやら。
こんな面倒な企画は放送するな!と、放送局に意見書でも送ってやろうかしら。