三月二十七日(金)の作文
あち、あち、ばち、ばち、ばか、ばか、母、母 イル・ボンナム
ある日、母がなっとうチャーハンを作ってくれた。でも二分の一がむだだった。なぜかと言うと、母がこぼしたからだ。母の足に落ちたので、母は、
「あちあちあち。」
と数回言った。一番おもしろいのは、あちあちあちあちあちあちあちと、はや口で言ったことだ。なぜかと言うと、もうれつないきおいだったからだ。そのすがたは、まるでタップダンスをおどっているみたいだった。母がタップダンスがうまいとは、知らなかった。
あじは、ねちょねちょしていておいしかった。
二回目の作文です。
ある日の昼ご飯に、冷蔵庫の残り物整理を兼ねて納豆チャーハンを作った時の話です。私は、子供に良いところを見せようとして、フライパンを大きくあおってチャーハンを炒めました。ところが途中で失敗して、フライパンの中身の半分くらいが私の足の上に落ちてしまったのです。あまりの熱さに、私は思わず「あちあち」と言いながら足を踏み鳴らしました。
そんな格好悪い母の話を作文にしたようです。
題名に「ばか」という言葉を使っている点があまり好きではないのですが、彼なりに面白いと思う題名をひねり出したんだろうと想像できた(「あち」から「母」まで一字ずつ変えてつないでいる)ので、原文ママで載せました。
もちろん「ばか」という言葉を軽く使ってはいけないよ、という指導つきです。
味は、ねちょねちょしていて美味しかった、という部分の「ねちょねちょ」と「美味しい」の結びつきがよくわかりませんが、これぞ日本語ノンネイティブの独特な感性、ととらえることにしました。