海外小学生の日本語作文練習帳

外国語が第一言語の小学生(12年生まれ)が書いた日本語の作文を延々とアップしていくブログです

四月十日(金)の作文

たけこぷたー   イル・ボンナム

 今日、たけこぷたーを作った。名前は、牛乳パックとんぼだ。なぜかと言うと、牛乳パックで作ったからだ。作り方は、牛乳パックを切ってストローにはめるだけだ。けれどもよくとぶときもあれば、よくとばないときもある。そこで一番うれしかったところは、ぼくがよくとぶ方ほうを見つけたことだ。

 お母さんは、

「うっそだー!」

と、目を丸くした。

 どうしてこんなことになったかと言うと、まずさいしょにぼくが、

「だいたいで作ればいいっしょ。」

と言ったけれどもお母さんは反対した。でもぼくはだいたいで作った。うまくとばなかった。そこでとばし方をかえたらうまくいったというわけだ。はねをおりまげてとばすと、えんしん力でしぜんにはねがひろがるのだ。

 ぼくは、たけこぷたー作りのめいじんだと思った。でも、ドラえもんとしょうぶしたら負けるだろう。

 

 

四作目。段落分けと誤字脱字以外は、原文ママです。

 

昔懐かしい竹とんぼを作りました。とはいえ竹は使いません。牛乳パックで羽を作り、ストローの軸に取り付ける形の「牛乳パックとんぼ」です。

竹とんぼでは左右の羽のバランスが大事なので、私はきっちりと製図してから作ることを勧めましたが、子供は適当に線をひいて作りました。

思った通り、うまく飛ばすことができませんでした。私が「ほらー、だから丁寧に作らなきゃいけないんだよ」と説教じみたことを言ったのは言うまでもありません。

しかし、ここで子供が「飛ばし方を変えてみる」と、羽をたたんだ状態で飛ばす方法を試したところ、牛乳パックとんぼは見事に飛んだのです。

作文の通り、私は目を丸くしました。

そんなできごとを作文にしたようです。

最後のドラえもんとの勝負云々のくだりが意味不明ですが。おそらくドラえもんタケコプターには負けるだろう、と言いたかったのでしょう。(子供の書いた作文どおりに受け取ると、タケコプター作りの勝負になってしまいます。伝えたいことを正しく書くのは、まだまだ難しいようです。)

 

 

長く書けるようになってきましたが、長くなると目につくのが、接続詞の不適切な使いかたです。

また、漢字を使わずに書いているため、ひらがなが多すぎて読みづらい点も気になります。

説明不足で、何が言いたいのかわかりづらい部分も多々あります。

ここからどのように指導していけばよいのか。

ただ毎週作文を書いていれば、学年があがるにつれてちゃんとかけるようになるのか。

悩むところです。

 

(ちなみに現在は、作文の事前指導のみしていて、事後は誤字と漢字くらいしか指導していません。指導したところで、子供がモチベーションを失うだけになりそうなので、基本は褒めることにしています。)