海外小学生の日本語作文練習帳

外国語が第一言語の小学生(12年生まれ)が書いた日本語の作文を延々とアップしていくブログです

七月三日(金)の作文

ブンブンどりむの体験課題から

赤字部分は、もともと与えられた設定です。課題は、その続きを書くことです。

 

こじろう大発明   イル・ボンナム

(こじろうは森の中でたくさんのきのこを取っていました。ところが、きのこを取っていたら、大雨がふってきました。)

 きのこをとっていたら大雨がふってきたのでいそいで木の下にかくれました。こじろうは、

「どうしよう・・・あ、そうだ!」

と、さけんできのこをかさにしました。こじろうは、

(本当に雨にあたらないな。オレって天才かも。)

と、にやにやしました。

 こじろうは家にかえっていると中、かさを皿にしたらということを考えました。家にかえって、すぐにみそしるを作って、さっきまでかさにしていたきのこに入れました。これでかさが皿になりました。こじろうは、

(一っせき二ちょうだな~。)

と、思いました。

 でもまだおなかがすいていたので、さっきまでかさだった皿まで食べてしまいました。いがいとおいしくて、一っせき三ちょうになりました。

 

 

学校へ通うようになり家でなにかをする時間が減りました。さらに、コロナ予防の観点から学校内で友達と自由に遊べるわけでもないので、作文のネタが見つからないようです。

そこで、以前資料を取り寄せた『ブンブンどりむ』という作文通信教材の体験課題をやってみることにしました。

(テキストはよくできていて、子供も楽しく作文を勉強できそうです。受講生による作文見本は素晴らしい出来で、ただただ感心しきり。我が子がここまで日本語を自由に操れるようになれたら良いのですが……海外受講費用の負担を考えるとなかなか手が出せていません。)

 

こちらは二年生用の課題。課題内容は、途中まで書かれた物語の続きを書くことです。

解答例としてあげられていたようなスマートな文章にはなりませんでしたが、子供なりのアイディアで言葉遊びなども用いて、なかなか楽しい物語になりました。

 

七月十日の作文も、こちらブンブンどりむの三年生用体験課題に挑戦しました。近日中にアップしようと思います。

ハングル全開の古いコンピューター環境が使いづらくて、ついついアップするのが億劫になります。子供が頑張って書いているので、私も頑張ってアップし続けます。どうかまた褒めてあげてください。

六月二十六日(金)の作文

ポケスト天国に行くよていだったのに・・・  イル・ボンナム

 何日か前、ぼくがポケモンGOをやっていたら母もポケモンGOをするようになった。それでいっしょにするようになった。今日は、ポケスト天国に行くときめていた。ポケスト天国とは、道具をもらえるところをポケストップと言い、それがいっぱいあるからポケスト天国なのだ。

 ポケモンGOには学校からかえってきてすぐやりに出る。なぜかというと一回シャワーをあびて、またかえってきてシャワーをあびるのはつかれるからだ。

 ポケスト天国に行くと中、母が

「バトルでいいポケモンとれる所あるよ~。」

と言ったので、そこに行った。なぜ母はそこに行きたいと言っているのか?それは、ぼくはもっているけれど母がもっていないポケモンだったからだ。それがおわったら母がつかれてきたようだ。ぼくたちはかえることにした。なぜかというとポケモンGOより母がだいじだからだ。

 母が、

「かわいそうだからバトルでいいポケモンが出る所にもう一かしょ行っていいよ」

と言ったので、そこに行ってバトルをした。

 だが、何度もバトルしたけれどかてない。時間だけがすぎておわった・・・。

 結局ポケスト天国には行けなかった。行けなくて悲しかったな~。次行くときは、どの道を通っていくか決めて行こうっと。

 

 

今回も事前指導は控えました。段落分けと句読点に訂正あり。

ポケモンGOを全く知らないおばあちゃんたちが分かるように書いてね、と指示して書かせましたが、ちゃんと伝わっていますか?

ゲームの内容をゲームをしていない人にも分かるように簡潔に書くのは、結構難しいです。

 

自粛期間が始まってから、お友達を家に呼んで遊んだりお友達の家に行ったりできなくなりました。外で自由に遊ばせるのもなんとなく控えるようになり、その代わりに子供にポケモンGOをさせるようにしました。一時は毎日一万歩以上歩いていましたが、最近は五千歩くらい。それでも良い運動不足解消法です。

子供がポケモンを捕まえたりバトルをしたりしている間、私は横で電子書籍を読んでいる・・・という構図で数か月間やってきました。が、時々子供越しに垣間見るゲームの世界は思ったより面白く、最近、ついに私もポケモンGOデビューしました。

今では毎日二人でポケモンを捕まえに出かけています。

今回は、子供も私に気を使ってくれているのだということが分かる作文になりました。

六月十九日(金)の作文

すごすごすごすごすご投石き   イル・ボンナム

「うわわわわわわわわ!」

ぼくは、おどろいた。ボールが遠くまでとんだからだ。ボールをとばしたのは投石きだ。

 科学のじゅぎょうで作った。科学は水曜日だ。ざいりょうは、木の板、ゴム、竹ぐしだ。ゴムのもどろうとする力をりようして動く物だ。アルキメデスがかんがえ出したものだ。

 先生はせんそうに使っていたといっていた。ぼくは、なにをとばしていたんだ?石じゃ小さすぎてだめだし……そうだ岩だ!と思った。よそうが当たった。

 でもそんなに大きな物は作れない。ぼくたちはそれのミニばんを作ってみた。作ったのでゲームもした。ボールをとばして点を取るゲームだ。面白かった。

 アルキメデスすごいな。ぼくもますます科学者になりたくなった。

 

 

先週の反省をもとに、今回は、一切の事前指導無し。原稿用紙だけを渡して母は別室で寝ていました。子供ものびのび書けていたようです。

 

子供が、学校のパンガフ授業(放課後に外部の先生を招いてする授業)で、面白いおもちゃを作ってきました。アルキメデスの投石機です。アルキメデスの時代の投石機はゴムの力を使ってはいなかったでしょうが、細かいことには触れないことにしました。投石機の原理を学ぶという学習目標には到達していませんが、子供が楽しんでいるのでよしとします。

 

※本日、先週分(実質的には二週間前)も含めて、二作品アップしました。更新が滞り申し訳ありません。頑張って作文を書いている子供のためにも、ちゃんと更新しようと思います。

六月十二日(金)の作文

パンガフはじまり話   イル・ボンナム

 〇〇小学校が日の光をあびている。月曜日からそこでパンガフをしている。パンガフとは、日本でいう学どうほ育のようなものだ。月曜日はいごとウクレレ、火曜日はロボット、水曜日は科学だ。

 一番面白いのはいごだ。なぜかというとぼくは、かんがえるのがすきで、いごはいっぱいかんがえるからだ。さらに今回はもっと面白いことがあった。なにかというとコロナのせいで手ぶくろをしなきゃいけなくなったのだ。もちろんそれだけでは面白くない。面白いのはいまからだ。

 そこにあった手ぶくろは、ぶかぶかだった。ぼくは、なんだこりゃと面白い気持ちになった。どうやら先生が大きい方の手ぶくろを買ってきてしまったみたいだ。先生はあやまっていた。先生はゆびのほうをまくればいいとおしえてくれた。しかし、先生の言うとおりにやってみたけれどもだめだった。手ぶくろが手にはりついてうまくまくれないのだ。手ぶくろは手にぴたっとくっついてまるでせっちゃくざいみたいだ。

「まくれないです~!」

と、大きく口を開けて先生をよんだ。だがへんじはなかった。いっそもっとぶかぶかにしたらどうだろうと思った。そこで半分手をぬいてみたら少しましになったけど、やっぱり打ちにくい。

 手ぶくろがぶかぶかだと打ちやすくなくてつらい。今度は先生、もっと小さいのを買って来てくれるだろう。

 

 

作文練習に対する子供の反応が思ったより良いので、母の欲が出てきてしまい、余計な事前指導をしました。スパルタ指導のせいでのびのびできず、今回は、子供も苦労して書き上げた一作。私も後悔する部分が多々あり、しばらくアップロードできませんでした。

それでも「お母さん、早くおばあちゃん達に見せて!」という子供のリクエストから、アップロードしました。

たくさんほめてください。

六月五日(金)の作文

名前?しょくぶつ生きかえりのまき   イル・ボンナム

「死んでなくてよかったね~。」

母がにっこりした。死んだと思っていたしょくぶつが生きかえったのだ。名前は?だ。でもシクラメンが元気がなくなってしまった。まるでじゅみょうが入れかわったみたいだ。なぜかというと、名前?しょくぶつが生きかえったけれどシクラメンが元気がなくなってしまったからだ。それにしても本当に入れかわっちゃったのかなぁ。

 でも、母は

シクラメンも死んでいないと思う。新しい葉がはえているから。」

と言った。

 ぼくは安心した。一番よかったことは名前?しょくぶつが生きかえったことだ。シクラメンも元気を出してほしいなぁ。

 

 

原文ママ

「死んだ死んだ」と連発しているところを見ると、普段の言葉使いがいかに重要か思い知らされます。少し反省。

 

ご無沙汰しております。何かと忙しく、更新が滞っていました。

先週は目新しいことを何もしなかったからか、作文のネタ探しに苦労していました。

五月二十九日(金)の作文

白黒なケーキ   イル・ボンナム

 母がスマフォを見ながら、

「これ作ってみようか。」

と言った。それは・・・オレオケーキだった。さっそくちょうせんしてみた。

 オレオケーキは、生クリームとクリームチーズとさとうをまぜたクリームをオレオの間にはさんで作る。

 一番かなしいのは、作っていると中テレビをけされたことだ。なぜかと言うと作るのにしゅう中していなかったからだ。形をととのえるときオレオを下にしいた。ぼくは、なぜだ?と思った。れいぞうこで11時間くらいねかせて次の朝・・・。見た目はまるでがれきの山。ぼくは、

「なにこれーーーーー。」

と、まゆをひそめた。でも味はおいしい。よく見てみると下にしいてあったオレオが上にきていた。

 オレオがこんなにおいしくなるとは、これを思いついた人は天才だ。

 

 

原文ママです。(作り方の説明についての部分は、子供がうまく書けないというので私が口頭で説明したところ、それをそのまま写していました。何かの手順を説明するというのは、難しいですね)

スマホをスマフォと書いた点は、ご愛敬。日本語って難しいですね。

 

子供の学校が始まりました。

韓国ではちょっと前に首都圏でコロナ第二波が発生。

とはいえ私たちが住んでいる地域では確定者がしばらく出ていないので、子供の学校も再開されました。このタイミングで登校させるのにも不安が伴いますが、政府関係者も医療関係者も頑張ってくれているので(どの国でもそうでしょうが)、とりあえずは学校へ行かせることにしました。

私たちは私たちのできる範囲で気を付けながら生活をしていこうと思います。

 

今回作ったのは、オレオチーズケーキというものです。韓国で大流行らしいです。

砕いたオレオの上に、生クリームとクリームチーズと砂糖とレモン汁少々を混ぜて作ったクリームをのせて、またその上に砕いたオレオをのせて、またその上にクリームをのせて・・・というようにオレオとクリームを交互に重ねてつくるレアチーズケーキです。

クリームの材料を見ただけでも美味しそうなんだから、失敗するはずがありません。

出来上ったケーキは見た目はあまりよくありませんでしたが、味は鉄板。甘酸っぱいチーズクリームに、オレオのほろ苦さがアクセントになって、口に運ぶ手が止まりません。ちょっとアメリカっぽい味(大味)ですが、コーヒーのお供にぜひどうぞ。

 

オレオチーズケーキで検索すると、レシピサイトや動画がたくさん出てきます。

 

今回の作文は、個人的には流れがとてもよくできているように感じました。下に敷いたオレオが上に来た、というくだり、しっかりと伏線回収されていて感心しました(親ばかです)。

子供も作文の回数を重ねれば重ねるほど、すらすらと書けるようになっているようです。あいかわらず作文を書くのは面倒くさがりますが、最近は机の前で途方に暮れているようなことはありません。

五月二十二日(金)の作文

スラッシーれんぞくせいこうの日   イル・ボンナム

 10分間ほうそうする料理番組を見ていたら、スラッシーをほうそうしていてぼくもやりたくなった。

 スラッシーとは、氷とジュースがまざったみたいな物だ。作り方は、ジップロックにジュースを入れ、そのジップロックしおと氷が入ったひとまわり大きいジップロックに入れてふるだけ!しおは氷をつめたくするらしい。たしかにジップロックをさわるとほっきょくの氷みたいにつめたい。ふっているとちゅうもつめたいなーと思っていた。

 できあがった物は、ひょう面がまるですなのようだった。食べたらつめたすぎて、

「あーーーー。」

と、うなった。しおが氷をつめたくしたなんてすごいなあ。

 作ってから二時間三十分たって母はこうさけんだ。

「ソルトパワースラッシー!!」

と。

 口の中で氷のつぶがサーッときえていくのを感じてぼくは、こう思った。氷にもじゅみょうがあるんだなー。

 

 

今回はわかりづらい表現があった(言葉足らず)ので、作文が出来上がった後、「ここはなぜそう思ったのかわからないから、分かるように文を付け足して」と指導しました。接続詞の誤用もあり、その点も指導しました。

その部分(赤字部分)以外は、原文ママ

 

例のオンライン授業の番組でスラッシー(いわゆるフローズンドリンク)を作っていました。案の定、子供が作りたがったので、作りました。

今回は比較的簡単。

ジップロックにジュースを入れて、それを塩を混ぜた氷で冷やすだけです。塩を入れたことによる凝固点降下現象を利用したもので、私も小学生のころ砂糖水でアイスキャンディーを作った記憶があります。

 

子供の頭の中に話のアイディアはどんどん浮かぶようですが、それを流れのある文章として表現するのはまだまだ難しいようです。一文一文はとても面白い(親ばか?)けれど、話があちこちに飛んでしまって結局何が言いたいのかわかりません。

特に、私が叫んだという「ソルトパワースラッシー」という言葉。子供は面白かったのかもしれませんが、唐突すぎて読み手は面喰います。

 

文の流れを意識すること。

まだ8歳の子供にそこまで求めるのも酷なのでとくに指導はしていませんが、今後の課題です。